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自作PCのススメ(DOS/Vパーツ考察)


今や税理士事務所にとって、PC(パソコン)は重要なツールとなっています。
PC環境(ハード,ソフト面)の進歩のスピードは恐ろしく速く、今現在稼働しているPC(数年前のモデル)では、最近のソフトウェアを快適に動作させるのにちょっと力不足なのです。
その時々に、ソフトウェアが要求する(快適に動作する)スペックにハードウェアをアップグレードしていくのが理想なんですが、CPUを交換するにも、旧仕様(ソケット7)のPentiumなので、選択肢や価格の面で不利なのです。だからと言って、PCまるごと買い換えるなんてもったいない。なるべくなら必要最小限の投資でアップグレードしたいものです。

当事務所では、当初全機種NECのPC98シリーズであり、メンテナンス性,マシンパワーを考えると、現在主流であるDOS/V機に置き換えていく必要がありました。
最初の頃は、メーカー製のDOS/V機を購入していましたが、価格が高く、将来のアップグレードに対する不安もあり、いっそのことDOS/V機を自作しようという事になりました。

それでは、今回選択したパーツを見てみましょう。
基本的にこれだけのパーツでPCが作れます。但し、今回はディスプレイ装置は既存の物を利用しています。
パーツ選択には、その時一番お買い得感(コストパフォーマンス)に優れた物を基準にしました。

パーツ種類 品  名 備  考
CPU celeron366-PPGA socket370
CPUクーラー   CPUに付属 
マザーボード ABIT BX6 slot1 440BX
メモリー   PC-100-64MB
HDD   IDE-8.4GB ATA66
グラフィックカード Voodoo3 2000AGP  
サウンドカード    
FDD   2Mode
CD−ROM   48倍速
ケース   デスクトップ横置
キーボード    
マウス   センタ−ホイール付
ケーブル(IDE)    
ケーブル(FDD)   マザーボードに付属
ケーブル(CD-ROMオーディオ)    
slot1-socket370変換アダプタ    
  合計 10万円弱

上記が1999/07月時点で選択したパーツです。
同じような性能のメーカ製品と比べると安く、拡張性にも優れ、将来のアップグレードにも安心です。
この構成でトラブルもなく、とても快調に稼働しています。

ところで、自作のメリット,デメリットとして、以下の様な事があります。

自作のメリット ・使用目的に応じて、必要な部品を豊富な種類の中から好きに選択できる。
・必要最小限の投資でアップグレードが可能。
・余った部品等を流用すれば、かなり低価格で製作可能。
  (アップグレードを繰り返すうち、もう1台出来ちゃう場合もある)
自作のデメリット ・メーカーのサポートが受けられない。

また、自作の為には、ある程度のPCのハードウェアの知識が必要になります。
PCがどのような仕組みで動いているのか。どのような部品構成なのか。
部品選びで後悔のないよう最近の技術情報や、将来どうなっていくのか(ロードマップ)など押さえておく必要が有ります。

パーツの中で重要なのは、マザーボードだと思います。これによって使えるCPUや、拡張性が決まってきます。また、同じCPUでも計算速度に差が出たりします。

CPUで366MHzとか400MHzとかの周波数がありますが、同じCPUの場合、数字が大きいほど速度が速くなります。
メーカが違う場合(intelとAMD等)には、周波数だけでは性能を判断できません。CPU内部の設計思想が違うからです。しかし、同じメーカでもCPUの種類が違う場合(intelのCeleron,Pentium2,Pentium3等)にも、同じ理由で一概に判断できません。

CPUの動作周波数は、FSBの周波数(フロントサイドバス:マザーボード上の周波数)×クロック倍率となります。
Celeron300MHzの場合、 FSB 66MHz×4.5倍
Celeron366MHzの場合、 FSB 66MHz×5.5倍
Celeron400MHzの場合、 FSB 66MHz×6.0倍
Pentium3-400MHzの場合、FSB100MHz×4.0倍
Pentium3-500MHzの場合、FSB100MHz×5.0倍
の様になっています。

つまり、CPUをCeleronからPentium3にアップグレードする為には、FSBの周波数を66MHzから100MHzへ変更する必要が有るわけです。またFSBが100MHzになることにより、メモリも100MHz対応製品が必要になりますので、CeleronでPCを組む場合もメモリは100MHz対応製品を選んでおいた方が良いでしょう。(最近の製品はほとんど対応品)
マザーボードでは、FSB,クロック倍率,CPUに対する電圧などなど細かく設定できると、将来のアップグレードに対する可能性が拡がります。

アップグレードを意識したフレキシブルなPC製作の為のパーツ選びのポイント
CPU ・intelのPentium3がお勧め。(お買い得感がある)その他メーカから多種多様の製品が出ているので、目的と予算に合ったものを選ぶと良い。価格は変動するので、その時一番お買い得なものが狙い目。
マザーボード ・FSB,クロック倍率,CPUコア電圧,AGPクロックなどが細かく変更可能なもの。
・メモリスロット,PCIバススロットの数が多い物。
・CPUのソケットの規格が違うので注意。intelのCPUの場合、Celeron(PPGA版)は「soket370」という規格で、Pentium2,3では「slot1」となっている。その為、「soket370」から「slot1」への変換アダプタという製品があるので、これを使用する事により、Celeron(PPGA版)でも豊富な「slot1」仕様のマザーボードから選択でき、Pentium2,3にアップグレードが可能。
・金額を低く抑えたい場合、マザーボード上にグラフィック,サウンド,SCSI等の機能を埋め込んだ物を選択する手もある。(例えば、i815チップセットを使用したマザーの場合、グラフィック,サウンドの機能を持っている。)
メモリ ・133MHzに対応している物。
HDD ・容量が大きい物。(予算と相談)
・回転速度が5400rpm,7200rpmとか有りますが、数字が大きいほど速くなる。しかし、高速回転のものは発熱量が増える。場合によってはHDDクーラーを取り付ける必要が出てくるので、あえて5400rpmを選ぶという手もある。それとキャッシュメモリやキャッシュアルゴリズムによってパフォーマンスが変わるので一概に数値だけでは計れないものでもある。
・UltraATA100に対応している物。
グラフィックカード ・特にゲーム等で大きくパフォーマンスに影響するパーツなので、使用目的がゲーム中心ならば慎重に選びたい。予算や対応ゲームとかで選ぶと良い。
サウンドカード ・ただ音が鳴るという物から下手なオーディオコンポよりも音質が良い物まである。特にゲーム等では、高性能な製品だとリアルで迫力ある3Dサウンドが楽しめ、CPUへの負担も軽減される。
割と軽く見られがちなパーツだが、ゲーム等では実は結構重要なパーツだと思う。
FDD ・なんでも良い。2モード、3モードとあるが、NECのPC-98シリーズで使っていた1.25MBのFDを読み書きする必要がないなら2モードでOK。
CD−ROMドライブ ・なんでも良い。いっそのこと、DVDドライブやCD-RWドライブにするという選択もある。
ケース ・拡張性はどうか。外部から見える5インチベイ,3.5インチベイの数や内部ベイの数が、使用目的に合うか。
・電源の容量。内蔵する装置(HDD,CD-ROM,FDD等)の消費電力より余裕があるか。300W程度のもの
・大きさ。設置する場所に収まるか。
・見た目。(結構大事)
キーボード ・キータッチが自分の好みにあうか。大きさや、キーストロークなど。
・PCの処理速度には全く関係ないパーツだが、データ入力なんかだとかなり重要なパーツとなる。処理速度に一番関係なく一番関係あるパーツ。
マウス ・センタ−ホイール付がお勧め。(スクロール機能など)

PCを自作する場合、明確な使用目的を持つ事が大切です。
今現在何がやりたいのか、近い将来何をやるつもりなのかのビジョンがはっきりしていれば、おのずとパーツ構成が決定されます。あとは予算とその時の価格情勢によります。

皆さんも次にPCを購入される時には、自作という方法も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

<おまけ>
クロックアップという言葉を聞いたことはないでしょうか?
CPUを規定の周波数以上のスピードで動作させようとする裏技の様なものです。問題なく動作すれば凄くお得感があります。
例えば、Celeron300MHz版を安い値段で手に入れて、450Mhz,600MHzなど規定以上の周波数で動作させるには、Celeronでは倍率が固定されている為、FSBを規定の66MHzから100MHz,133MHzなどに上げ(K6等では倍率を変更)、CPUに供給する電圧を0.1V程上げたりなどして動作させます。
しかし、クロックアップする事で、発熱量の増加、システム不安定などかなりのリスクを負うことになります。最悪CPU,マザーボードの破損,HDDのデータ消失等を招く場合があります。いかにCPUを冷やすかがポイントだそうで、CPUを冷却する水冷kitまである位です。