野田尚武税理士事務所
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独断と偏見の歴史入門


−−− プロローグ −−−


 かつては私も受験生で、「関ケ原の合戦」やら「日英同盟」やら、せっせと暗記しておりました。英単語もちっくりちっくり暗記しておりました。こちらは今でも時々役に立つ事があります。英語の文章を読んでいて、時々「あっ、この単語知ってる」なんて一人で感心して、それでなんとなく英文の意味が解る事ってありますよね。しかし「平将門の乱」が何年に起きたかを知っていても、多くの場合あまり役には立ちません。せいぜい人に自慢して煙たがられるのが関の山でしょう。古代ギリシャの悲劇作家の名前を知らなくても人は平然と生きて行けるのです。

 しかし、あえて今私は叫びたい。「今どきの若いもんは、もっと歴史をお勉強しなきゃだめだ!」っと。この世紀末を生きる我々は、特にそうです。小説家司馬遼太郎氏は、歴史との対話の中から、現在と未来の日本へ鋭い警鐘を鳴らしていました。歴史は、過去に生きた人々の汗と涙、知恵と勇気、そして過ちと反省の積み重ねです。”温故知新”の例え通り、この混迷の時代を生きる我々こそ歴史のささやきに耳を傾けるべきだと、不肖、この歴史好きの筆者は思っているのであります。悪いのは「暗記科目」なんて呼び方をして次々と歴史嫌いを輩出している現在の受験制度です。私はこの現状に一日本人として重大な危機を感じております。豊臣秀吉が天下を統一した事実を暗記しても何の意味もありません。何故彼が天下を統一できたのか、という事が大事なのではないでしょうか。時代背景・ライバル・家臣・そして彼の人柄等々。それらを理解して始めて、秀吉という400年前の一人の男性が、我々に対して雄弁に語り始めます。歴史を学ぶというのは、実にそーゆー事なのだと私は思うのであります。

 少々前置きが長くなりました。そんな訳で、これから古今東西を問わず、歴史にまつわるお話をあくまで私個人の独断と偏見に委ねながら続けていきたいと思っております。このコーナーを読んでくれた貴方が、ほんの僅かでも歴史を楽しいと感じてくれれば、この企画は成功です。
どうか末長くおつき合い下さい。