独断と偏見の歴史入門
私たちの住む「福岡」は、古くからアジアへの玄関口として栄えた町でした。朝廷の出先機関である太宰府政庁は、当時の公式外交を一手に引き受けていましたし、平和台球場のスタンド下から古代の迎賓館とも言うべき「鴻艫館」が発見されました。地理的要因に恵まれた結果、当時の福岡は日本の他の地域と比較にならない程の国際都市であった事が容易に想像できます。
そして今、再び福岡の町はアジアの玄関口をスローガンに空港や港湾整備文化交流等に力を入れ始めています。しかし自治体のこういった取り組みの多くは、やがてその理念を外れ、結果として○○会館や××博物館といった文化の器を残すだけの虚しいものになってしまいがちです。これは決して自治体だけに責任がある訳ではないと私は考えています。
古代から連綿と続いてきたこの町の豊な国際性を未来に残してゆく事が今に生きる我々の義務だとすれば、私たちは、あまりにその歴史に無関心ではないでしょうか。市民の一人一人が、もっと歴史に触れ歴史に親しむ事こそが、こういった文化事業を成功させる近道であると私は確信しています。
そこで、この町から発信するホームページの片隅にこの歴史のコーナーを設ける事にしました。「温故知新」古きを訪ね、新しきを知るの例え通り歴史上の人々が語る物語りにそっと耳を傾ける事が、この混迷の世紀末を乗り切るヒントになるかも知れません。なぜならば歴史は、先人達の知恵と勇気が結実した記録そのものだからです。
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